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生命を構成する化学物質
​物質の相互作用や化学反応から生命現象をひもとく
 

 生命は化学物質から構成されており,その生理機能、それらの異常による疾患の成り立ちは化学反応により説明されます。薬物的・物理的治療を含めた医療,あるいは基礎医学研究を実施するためには,化学的知識とそれに基づく論理的思考が必要とされます。基礎科目につづく専門科目の履修や臨床実習は,化学的基盤を備えていることが前提とされます。また現代の医学では,医療材料や薬物などを扱う幅広い分野の専門家と適切な連携を行う力も求められます。医療を学ぶ初期には,先端医療や生命科学研究へのアーリーエクスポージャーだけに目を奪われることなく,科学的にものごとを捉えるための前提となる化学,生物,物理,数学などの自然科学分野の知識を十分に身につけることが必要であり,医療系導入教育はそれを目的として行われます。

 

 化学教室では,自然免疫をキーワードとして,細胞性応答および液性応答による生体恒常性の調節機構,宿主と微生物の相互応答による感染調節の基本機構に関して、物質の化学反応に基づいた研究を展開しています。宿主の細胞性応答では、マクロファージや好中球による細菌やウイルスの認識と排除を,液性応答では肺サーファクタントや抗菌性物質による細菌排除機構を調べています。また,細菌の宿主感知と遺伝子発現を制御する分子の働きを調べることで,宿主免疫への抵抗性獲得機構や,感染調節の仕組みを明らかにすることを目指しています。

新着情報

2022年4月6日

​掲載内容を更新しました​

2021年4月1日

​掲載内容を更新しました​

2021年3月30日

​業績を追加しました

2020年1月6日

​業績を追加しました

札幌医科大学化学教室

 ​〒060-8556

 札幌市中央区南1条西17丁目

​ FAX: 011-616-2259

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