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研究内容
私たちの体の中には,生まれてから死ぬまでの一生を通じて,体内に侵入した微生物や変性した自己細胞が頻繁に出現します。これらの排除や制御は生体の恒常性維持に必須であり,その破綻は疾患につながります。私たちの体に備わっている免疫系は,除去すべき細胞や物質を認識し,抗微生物性物質や免疫細胞を動員して標的を排除します。
一方で,細菌にとっては私たちの体内への侵入は大きな環境変化であり,体液や免疫細胞を認識して遺伝子発現を変化させます。つまり,宿主と細菌が遭遇すると,両者は違いを認識することにより,特有の遺伝子発現レパートリーを持ちます。その総和が,感染成立,細菌排除,両者の共存などの関係を規定すると考えることができます。
化学教室では,物質の構造と機能の視点に立ち,次の研究課題に取り組んでいます。